SHN　八幡の家

桜並木を望む住宅

設計:池下成次建築設計室

撮影者：イクマ サトシ（TechniStaff）

第27回 福岡県美しいまちづくり建築賞 選外佳作

敷地は河川に沿った桜並木の遊歩道に面しています。
桜並木の風景を取り入れることとプライバシーを
守るという相反する条件を両立させることが
重要な課題となりました。

住宅全体は、コートハウスとし、
東庭と居室の配置や軒の深さ、
外構のコンクリート打放し塀の高さを慎重に決め、
外から覗かれない広がりのある
桜の借景を実現しています。
ほかにも南庭やバスコート、サービスコートなどの
外部空間を配置して、囲まれながらも開放的な
内部空間をつくっています。

※文章は池下成次建築設計室　SHN(2013)桜並木を望む住宅より

〜ゆったりとした老後のために〜

閑静な住宅地に建つコンパクトハウス

車をお持ちでないご家庭なので、
交通量の少ない静かな場所を選びました。

リビングを中心としたコンパクトな間取や
階段や風呂場の手すりなど、今後体力が落ちても
無理なく生活出来るよう考えています。

メインとなる1階は掃除のしやすいフローリングに、
2階は、度々様子を見に来てくれる息子さんの要望で
畳敷きとしました。

外回りは防草シートを敷いた上にバラスを敷き、
手入れの手間を省くと共に防犯性を高めました。