県産木材生産現場見学会

しばらく振りの更新です。

福岡県地域木材住宅生産体制強化地域協議会の主催する
見学会に参加しました。
製材

集合場所は久留米市の福岡県農林業総合試験場。
外観

ロビーには農業や畜産業の研究結果が展示してあり、
“はかた一番どり”が農林業総合試験場の成果だと知りました。

玄関脇には台風で倒れた行者スギが。
樹齢が年単位の精度でわかるのかと驚きました。
行者スギ行者スギ年輪

バスに乗り、まずはうきは市の伐採現場へ。
ゾロゾロと山に登ります。
伐採現場間伐林

伐倒の様子を見学。
チェーンソーを入れて、伐倒。
チェーンソー伐倒

伐ったあとの切り株はそのまま。
自然に朽ちさせるようです。
切り株

その後、プロセッサで枝払いと玉切りを見学。
機械の先端は恐ろしい形状です。
枝払いプロセッサ

重機の手元にスケールがあり、定尺でカット出来ます。
これを玉切りと言うようです。
玉切り

切りそろえた丸太を積み、
トラックの入れる場所まで運ぶフォワーダ。
フォワーダ

食事処
伐採を堪能したところで昼食。
会場は「木工&CAFE 木ん家」です。

木工の作業所が併設してあり、
道具を借りて工作が出来る上に
ご飯も食べられる優れ所。

皆さんでカレーを頂きました。

食後に店内の雑貨を物色。

自分で作るためのキットから、
完成品の時計やおもちゃなど
様々な木製品が置いてあります。
内部雑貨

杉の薄板のランプシェード。
優しい光に衝動買いしそうになりました。
室内灯

昼食後は木材市場に。
今日は土曜日なので通常の操業はお休みで
セリ落とした木材を積み込む車が2台あるだけでした。
木材市場

山で切りそろえた木を受け入れ、
長さや太さ、樹種、品質などで仕分けして
一山いくらでのセリを行うとのこと。
セリは月に2回催されるようです。
仕分け

買った方が自ら積込みます。
稀に半年以上取りに来ない方もいるようです。
積込積込完了

品質がわるい木。
砕いてチップとして使用するなど無駄がないですが
当然他と比べると大きく単価が下がります。
粗悪品

市場での仕分けなど見学し、
次は製材所へ向かいました。

工場内ではせわしなく作業員の方々が木材を加工しています。
なるべく人間が写らないようにと撮影しているので、
なかなか良い写真が撮れていませんが、活気のある工場です
工場1工場2

機械乾燥の設備。
左が高周波乾燥機。
右は、手元のメモに120度とあるので高温タイプのものだと思います。
木材の強さは中に含まれる水の量に反比例するので
乾燥は非常に大事な工程です。
高周波乾燥機機械乾燥


市場でも、梅雨時よりも冬期の方が原木の水分量が少なく
値が高くなるとの話しを伺いました。

製材の過程で出てくる端切れはボイラーへ、
のこくずは畜産農家へと余す所なく利用されます。
変わったところでは、酵素スパに使用するために
ひのきののこくずを譲って欲しいとの話が来たそうです。
ボイラーのこくず

製材を叩くことで強度を調べることが出来るグレーディングマシン。
この機械で確認することで、一定以上の品質を保った製材を
供給することが出来ます。
グレーディングマシン

生産現場を一通り見学し、
福岡県農林業総合試験場に戻って少々の座学。

立木のまま強度を測定することや、
実際の森林の現状を調べてから仕様の策定や設計をすることで
県産の木材の利用率を上げることなど
多くのことを学ぶことが出来ました。

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