壁つなぎ補修保護材塗り -Yビル新築工事-

建築現場で使用する足場には、
倒壊防止のために壁つなぎまたは控えを設けるよう法律で定められています。

法律以前に、壁つなぎのない足場はグラグラしてとてもコワイ。
普段から当然のように2層2スパンごとに壁つなぎを設けていましたが、
ブログのために調べると法はもっと緩いようです。
しかし、2層2スパンでも結構揺れるのに、これ以上怖くて減らせない。

米原ビルも当然壁つなぎを設けており、足場解体の折にはその穴を埋めました。
一般的に壁つなぎの穴埋めは弾性の材料であるシーリングのなかでも、
すぐに塗装の出来るものを使用することが多いのです。
それで鳶さんがニュッと穴埋めしてチャチャッと塗っていきます。

が、今回は漆喰仕上げなので、足場解体の際に左官さんに立ち会ってもらい
壁つなぎを外したはしから穴埋めをしてもらいました。

当然、繋ぎを外した足場は通常使用の時よりも揺れるので、
左官さんは怖い怖いとつぶやきながら作業していました。

そんな漆喰ですが、諸条件によりカビや藻に侵されることがあります。
カビ等を防ぐとともに表面の耐久性を高めるために漆喰面には
ウォーターセラミックを塗布しております。
余談ですが、姫路城にも使用しているようです。

防水性もあるこの保護材、水を通さない=漆喰が乾燥するまで施工できない、
という事で、壁つなぎ補修をして十分な乾燥期間をとって
改めて補修箇所にも保護材を塗りました。

足場がないのでレッカーによる作業。
これで補修箇所に丸くカビがはえる心配もなくなりました。
20160904

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