既設杭の確認 -Yビル新築工事-

Yビル新築工事において、既存杭を掘り出して調査をしました。

調査中の写真も撮れず、絵心があれば土鍋のイメージ図が描けるのにそれもなく。
本日は字ばかりでお見苦しいかと思いますがご了承下さい。

軟弱な地盤に建築物を建てる場合や、建物の規模が大きい場合には建物の基礎の下に硬い地盤までの長さの杭を打ちます。乱暴ですが、テーブルの上に直接炊いた白ご飯を厚さ20cm程敷き、その上に具が満載の土鍋を設置することを考えてみましょう。重みでご飯に沈んでいきそうです。そこで、ご飯の中にテーブルまで届く割り箸を10本程埋め込んでその上に置いてはどうでしょう。鍋の重さは割り箸を通じて直接テーブルに伝わるし、周囲がご飯なので割り箸が倒れたり折れたりを防げます。

と、杭の働きを説明したところで今回の調査です。Yビルの敷地には以前3階建の建物があり、その建物の為の既存杭が、今回新しく建てる新設杭と同じ場所にあるのではないかとの懸念が生じたのが調査の経緯です。杭の長さは約11mになりますので、そこまで掘り返して既設を撤去するのは大変ですからね。

現場を調べたところ一箇所干渉部があり、後日の協議の結果新設杭の位置を変更することになりました。
要撤去とならず一安心です。

写真は既設杭。赤印のあたりに直径30cmのものがあります。
既設杭

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