施工中によく受けた質問のもう一つが、
1F外壁に使用しているスチールパネルについてでした。
黒地に白系のモザイク模様のようなこの外装、
鉄の板に溶融亜鉛メッキを施した上に
りん酸塩処理をしたものです。
メッキの上にリン酸亜鉛の皮膜ができることで
大きな耐候性を持つとともに、
濃淡のある模様が金属とは思えない風合いです。
左の写真はりん酸塩処理の色見本です。
今回は一番濃いN3.5を採用しています。
たまたま、見本のN3.5では模様が少ないですが
実際には結晶模様がキチンと出ています。
りん酸塩処理の模様として不整形な角型のものを良く見ますが、
今回現場に入ってきたパネルには刷毛で飛ばしたような
ダイナミックな模様がついているものがありました。
模様の形自体は意図して作ることが出来ない化学処理ですので
実物をどう評価されるか緊張しましたが、
オーナー様を始め通行される方々の評判も良いようで一安心です。