街なかでの作業でしたので、
現場そばを多くの方が通行します。
そこで良く受けた質問が2つありました。
その一つが、今回のタイトルにある杉板型枠。
コンクリートの表面に木目が浮き出た様子がわかるでしょうか。
「あの模様は描いてあるの?彫ったの?」など
聞いてくる方々は色々と想像されていましたが、
木目の正体は打設前に型枠に張り付けた杉板です。
今回は”焼き杉”と呼ばれる、薬品で
木目が深くなるように加工した杉板を
通常の型枠の上から貼り付け、
そこにコンクリートを流し込むことで
脱枠したら表面に木目の凹凸が現れるのです。
また、壁の天端には溝を入れ、
水道(みずみち)を作ることで
雨垂れによる汚れを防ぐ設計になっています。
この杉型枠、よく見るという程では
ありませんが、このYビルの他に、
小倉北区であれば
黄金町にある眼科や真鶴の歯科大学などで
使用されています。
それぞれ木目の深さや板の割付など違いますので
興味のある方は探してみてはいかがでしょうか。