ベース打設 -関門都市霊園-

打設
悪天候により延期した、基礎ベース部の打設を行いました。

打設に先駆けてツツジを撤去していたので、クレーンを寄せることが出来ました。
クレーン設置

打設前散水型枠や捨てコンに急激に水分を吸い取られると、
セメントと水の適切な反応が出来ず
ひび割れたり、脆いコンクリートになるので、
打設の前に型枠内に水を撒いて湿らせます。
これは、型枠内部の掃除も兼ねています。

現場での受入検査を行いました。
今回は24-18-20N。
検査の結果、スランプ16.5cm、空気量5%、塩化物量0.030kg/m3で合格です。
また、1週間後と4週間後の強度を確かめる為の試験体も採取しておきます。
受入検査供試体

現場に来たコンクリートに問題がないことを確認したので、打設開始です。
ホッパーから流して敷均し、表面を叩いて・・等の作業は前回の捨てコンとほぼ同じですが、
今回はバイブレーターを使用しています。
コンクリートから空気を追い出し、隙間なく詰める為に必要な作業です。
打設バイブ

無事に打設が終わりました。
打設完了

今日の用語

24-18-20N:先頭から、コンクリート強度、スランプ、粗骨材の最大寸法、セメントの種類です。この一団の記号でコンクリートの性質を表します。

スランプ:固まる前のコンクリートの軟らかさ。30cmのバケツに詰めてひっくり返すした時に、山がどれほど低くなったかを示す数字なので、大きいほど軟らかいです。

粗骨材コンクリートは、セメント、水、砂、砂利からなりますが、その砂利のことです。砂利が大きすぎると鉄筋の隙間を通らないので、最大寸法を管理します。

セメントNは普通ポルトランドセメントを表します。この他に混ぜ物の入った様々な性能のセメントがありますが、一般的にはほとんど使用しないです。

空気量生コンクリート内の空気の量です。少なすぎると流れにくく作業性が悪いですが、多すぎると当然スカスカになります。JISでは3%~6%の範囲にするよう定められています。

塩化物量海砂など塩分が多い材料を使うと鉄筋が錆びやすくなるので、規定量以下であるかを調べます。

供試体コンクリートはほぼ28日かけて固まります。その為に打設後4週間目に圧縮試験を行い、強度を調べます。試験用の供試体は寸法が定められており、3本1セットです。1週目の試験は、最終的な強度の目安を図る程度のものですが、万が一強度が出なかった場合に1週分の作業の巻き戻しと4週分やり直すのでは大きく違いますので、保険として行うことが多いです。

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