現場ではコンクリートが着々と強度を発現しております。
作業はありませんので、ここでは先日触れたスランプ試験について詳しく紹介します。
へえ、と思った後は忘れてしまっても全く差し支えない知識です。
スランプ試験はJISに規定されていますので、器具や手法が細かく定められています。
まず、逆さまのバケツのスランプコーン。
下の内径200mm、上の内径100mm、高さは300mmの金属製です。
上からコンクリートを入れ、引き上げることで試験を行います。
コンクリートは同量ずつ3回に分けて入れ、その1回ごとに直径16mmの棒で25回突いて締固めます。棒の長さは50cmから60cmと、他の要件に比べて幅があります。
天端を均した後にゆっくりと引き上げ、中央部が何cm下がったのかを0.5cm単位で計測します。一番低い場所を測るわけではありません。また、30cmからの下りを測るので、専用の計測器は30cmの高さを0として下に目盛りを刻んだものを使用します。敷鉄板は、水平になるように座布団で調整しています。
スランプ値の許容範囲は発注スランプ値によって異なり、一般的に建築で使われることの多いスランプ18cmの場合は、誤差2.5cm、つまり、15.5cmから20.5cmまでが合格となります。
試験担当の方は、試験が終われば現場での作業はおしまいです。
北九州市の行く末を案じるかのように、厳しい目で対岸を見つめていました。