土間コンクリート -関門都市霊園-

砕石を敷いたら、次は土間コンクリートの準備です。
土間コンクリートは鉄筋ではなく、ひび割れ防止のワイヤーメッシュが入ります。
写真はワイヤーメッシュの搬入。
材料_メッシュ

砕石の上に、防湿シートを敷きます。0.15mmのポリシートを、設計図の指示に従って2枚重ねにします。風が強かったので、シートを敷いた端からワイヤーメッシュを載せ、シートが飛ぶのを防ぎます。
材料_シートシート敷

重ね幅シートの継手は150mm以上重ねてあればテープ留めの必要はありません。中途半端に貼ってあるように見えますが、作業中に風で巻き上がらない為程度の意味です。湿気や水は少しの隙間でも見逃しませんが、この場合は上に土間コンクリートを施工するためにシートの隙間から土間コンクリートを抜けて上る湿気はごく少量であると考えます。

土間コンクリートと仕上げの間にスペースのない、タイル仕上げや床シートの箇所は土間コンクリート下に断熱材を敷きこんでおきます。木材で床下地を施工する、床下スペースのある箇所は土間コンクリートの上に断熱材を敷く設計です。
断熱材は発泡スチロール製、今回は厚さ30mmのものを使用します。
材料_断熱材

防湿シートを全面に、断熱材を必要な箇所に敷きこんで、上にワイヤーメッシュを敷きます。土間コンクリートの厚みが10cmの箇所は右の太さ6mmのものを、それより厚みが薄い箇所は太さ3.2mmのものを使用しました。ワイヤーメッシュの重ね継手も定められていますが、今回はひび割れ防止が目的のために1マスおよび100mm以上となります。3.2mmのものが一マス100mm、6mmのものが一マス150mmですので、どちらも1マスの重ねを確保すれば規定を満たします。
メッシュ重ね3mmメッシュ重ね6mm

建物の外周部、壁が乗る部分は配筋を行います。既に施工してある基礎と繋ぐために機械式アンカーを打込みます。
材料_アンカー左端の金色っぽい部分が根本で、こちらを奥に差し込んでハンマーで叩くと、金色部がコンクリート内で広がって抜けないようになるという仕組みです。

孔をあけて、ブロアで清掃。
掘削清掃

アンカー筋を差し込んで打ち込んだら、それを起点に配筋を行います。
アンカー打設結束

柱基礎写真中央左寄りに、手前から奥に向かって凹んで見える箇所は屋根の端部を支える化粧柱が並びます。屋根の荷重を支えるために柱下に基礎として周囲の土間よりコンクリートの厚みが必要ですが、表面の高さは周囲の土間と同じなので、下方向に厚みが増します。

配筋が図面通りであることを確認して、記録。左は基礎の張出し部、右は上記した化粧柱の基礎です。
配筋1基礎配筋

継手長例によって、鉄筋の継手長さが仕様通りであることも確認して記録。

土間の段取りが終わったら、打設の前に設備工事も入ります。左は床に埋込むコンセントのボックス。予め設置しておきます。右は給排水管。土間の高さにあわせて配管の高さを調整し、給水管は保温材を巻きます。
床埋設水道管

こちらは電気配管の立上り。壁の手前に必要なものと、壁内部に設置するものがありますので、土間打設時に動かないよう固定しています。
配管立上り
今回は土間の高さが細かく違いますので、区画を切って2回+少量の計3回に分けて土間コンセントの打設を行います。
全景1

ずいぶんと日が長くなってきました。写真は20時前に撮影しています。対岸の北九州はチラホラと明かりが灯っていますが、周囲は「薄暗くなってきたな~」程度の暗さです。
夜景

と、脇に逸れましたが以上で土間打設の準備は完了です。

「土間コンクリート -関門都市霊園-」への2件のフィードバック

  1. ♯15の厚みは0.08mmしかありません。 規定では0.15mm ですが、問題ないのか疑問におもいます。

    1. ご指摘ありがとうございます。
      また、しばらくブログを開いていなかったので
      返答が遅くなり申し訳ありません。

      今回は土間CONが薄い箇所でも厚さ60mmあることから
      防湿層としての性能は満たしています。

      それに加えての防湿シートですので、
      シート厚の指定はなく、2重であることが
      求められておりました。

      記事内でt=0.15とあるのは
      #15と写真にあることからの誤記です。
      大変申し訳ありません。

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