関門都市霊園の記事は2月記載の分で終わるつもりでしたが、
“新年の決意”でも触れた連続垂木に関する記事が
書きかけであったので、
2年前のことですが書き上げました。
以下本文
棟上げに引き続いて、屋根垂木を留付けました。
通常の木造建物では、母屋及び桁に垂木を掛け、
井形になった上に屋根を葺きますが、
関門都市霊園では垂木を隙間なく敷き詰めています。
内部は天井がなく、垂木表しです。
が、一本物の垂木で間に合う長さではないので、
内部側から見えないように母屋部分で継いでいます。
一般的に、屋根が飛ばないように垂木と母屋や桁はひねり金物で
繋ぐように定められていますが、隙間なく垂木を敷くために
ひねり金物の代替として認められているXポイントビスを使用しました。
上から母屋に留めつけ、横からも垂木同士を留めて
隙間が空かないようにします。
また、垂木が表しになることで困るのが、
配線スペースです。
今回は、棟木の上、垂木と垂木の隙間を通し、
必要な場所まで垂木に溝を掘ることで、
全く電線の見えない納まりとなりました。
最終的には棟木上の電線が見えるのみとなりました。
位置を間違えていたら取り返しがつきません。
こちらは入口上部。
軒先の電灯が納まる場所も彫り込んでいます。
端部の切り落とし。
地上で切った方が当然楽なのですが、
軒先を揃えるために
垂木を全て留め付けた後の作業としました。
105角と部材が大きいので、
すぐに工具が熱を持ちなかなか捗りませんでした。